篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園

篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園

長野県安曇野市明科、国道403号・潮沢川(犀川の支流)沿いにあるのが、篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園。昭和63年に東側の山中をトンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡にある仮設駅跡の公園で、往時の鉄道林が現存。廃線跡は遊歩道として整備されています。

鉄道と集落を守った鉄道防備林の森を歩く

篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園

昭和63年に東側の山中を第1白坂トンネル、第2白坂トンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡は、現在、旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道として整備されていますが、三五山トンネルと漆久保トンネル(ともに地元明科のレンガで明治30年に構築)の間にあるのが、けやきの森自然園。

平成6年にマレットゴルフ場が誕生して公園整備が始まり、地元住民の手により、絶滅の危機にあった山野草が移植され、看板も整備された手作りの公園です。

一帯は、長野県内有数の地すべり多発地帯だったため(大正13年には列車が土砂が乗り上げる事故も発生)、大正10年、全国に先駆けて鉄道防備林に指定され、ニセアカシヤ、アカマツを植栽。

その後、ニセアカシヤが成長に伴い倒伏が頻発したため、戦後に更改樹種として3万本のケヤキが樹下植栽され、それが成長した見事な林なのです。

同時に石積み水路や地下水位を下げるための井戸も構築、線路はもちろん、周辺の集落を土砂の崩落から守ってきた貴重な森だったのです。

ケヤキが色づく10月下旬~11月初旬や、新緑の5月などが旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道のウォーキングにおすすめのシーズンです。

旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道・コースタイム

JR明科駅~(1.2km・30分)~潮神明宮~(0.5km・10分)~三五山トンネル~(1.0km・15分)~東平(北アルプスを眺望)~(0.9km・15分)~けやきの森自然園~(0.6km・10分)~漆久保トンネル~(0.7km・15分)~潮沢信号場跡~(0.7km・15分)~旧第2白坂トンネル入口(駐車場)

篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園
名称 篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園/しののいせんはいせんじき・けやきのもりしぜんえん
所在地 長野県安曇野市明科東川手
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約10km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
篠ノ井線廃線敷・三五山トンネル

篠ノ井線廃線敷・三五山トンネル

長野県安曇野市明科、明科駅・龍門渕公園の北東、国道19号と国道403号の分岐点近くにあるのが、篠ノ井線廃線敷・三五山トンネル。昭和63年に東側の山中を第1白坂トンネル、第2白坂トンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡にあるトンネルで、廃

篠ノ井線廃線敷・漆久保トンネル

篠ノ井線廃線敷・漆久保トンネル

長野県安曇野市明科、国道403号・潮沢川(犀川の支流)沿いにあるのが、篠ノ井線廃線敷・漆久保トンネル(うるしくぼとんねる)。昭和63年に東側の山中をトンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡にあるレンガ造りのトンネルで、廃線跡は遊歩道とし

篠ノ井線廃線敷・潮沢信号場跡

篠ノ井線廃線敷・潮沢信号場跡

長野県安曇野市明科、国道403号・潮沢川(犀川の支流)沿いにあるのが、篠ノ井線廃線敷・潮沢信号場跡(うしおざわしんごうじょうあと)。昭和63年に東側の山中をトンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡にあるスイッチバック式の信号場の跡で、昭

旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道

旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道

長野県安曇野市明科、昭和63年に東側の山中を第1白坂トンネル、第2白坂トンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡は、現在、旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道として整備され、廃線跡ウォーキングが可能。途中にはレンガ造りのトンネル、日本で最初の鉄道防

篠ノ井線廃線敷・けやきの森自然園

よく読まれている記事

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!