釜口水門

釜口水門

長野県岡谷市にある諏訪湖の水門が釜口水門(かまぐちすいもん)。一級河川・天竜川の源流(起点)。31の河川が流入する諏訪湖ですが、流出する河川は天竜川だけで、諏訪湖の水量調節のため昭和11年に完成した水門が釜口水門です。既存の水門では洪水に対処できないため、昭和63年に現在の水門が新設されています。

水門工事に使われたガソリン機関車も展示

釜口水門
初代の水門建設に使われたガソリンエンジンの機関車

釜口水門は、2段式の6門ゲート(上段は6門、下段は3門)を備えた水門で、諏訪湖側に遊歩道の橋が架けられています。
湖畔一帯は、岡谷湖畔公園として整備され、釜口水門の目の前の諏訪湖には諏訪湖上噴水が設置されています。
水門の南側、岡谷湖畔公園の「みなとなぎさパーク」エリアには、『琵琶湖周航の歌』の作者・小口太郎の像が立っているほか、釜口水門の建設に利用された機関車が保存されています。

昭和7年~9年、初代の釜口水門建設工事の際、川岸の三沢から水門まで3kmの間に敷設された線路を、天竜川の土砂などを積んだ20台のトロッコを牽引したアメリカ(オハイオ州)、ヘイト・ルート・ヒース社(FATE-ROOT-HEATH CO. =産業用小型機関車メーカー)製のガソリン4気筒水冷エンジンの機関車(大正13年購入)。
駆動装置にギアやチェーンなどに比べて構造が単純な摩擦伝道装置(フリクションドライブ=friction drive)を使用する内燃機関車黎明期の車輌で、軌間762mmの特殊狭軌(ナローゲージ)です。

水門の西側の高台に有る花岡公園は、花岡城跡。
鎌倉時代に有賀氏の居城に、伊那口の抑えとして機能し、天文年間(1532年〜1555年)には武田氏が統治した花岡城の城跡です。

釜口水門
この水が天竜川の源流
釜口水門
名称 釜口水門/かまぐちすいもん
所在地 長野県岡谷市湊1-9-5
関連HP 諏訪地方観光連盟公式ホームページ
電車・バスで JR岡谷駅から徒歩15分
ドライブで 中央自動車道岡谷ICから約5km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 釜口水門 TEL:0266-22-6866
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
天竜川

天竜川

諏訪湖の唯一の水の出口、長野県岡谷市の釜口水門を源流に、伊那谷を南下し、愛知・静岡県境を流れて静岡県浜松市と磐田市の境で遠州灘(太平洋)に注ぐ長大な河川が天竜川(てんりゅうがわ)。幹川流路延長は213kmで、日本第9位、流域面積5090平方

釜口水門

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