【避暑地の散歩道】テーブルマウンテン 離山(軽井沢町)

軽井沢を避暑地として見出した外国人宣教師、別荘族たちが、テーブルマウンテン(Table Mountain)と呼んでピクニックに出かけた場所が離山(はなれやま)。軽井沢駅を通る新幹線の車窓からもその鍋を伏せたような山容はハッキリとわかります。東口、南口から登山道があって、訪れる人も少ない静かなピクニックが楽しめます。

旧碓氷峠見晴台から離山を眺望

旧碓氷峠見晴台から離山を眺望

テーブルマウンテンにアタック!

一般的によく使われるのは東口登山口(標高1060m)です。車の場合は、雲場池の駐車場に車を入れ西に歩いて別荘地内にある登山口を目指します。軽井沢駅から中軽井沢・万座方面への西武高原バスを使い、東部小学校下車すれば、徒歩25分で登山口。

別荘族を気取ってピクニックと洒落(しゃれ)込むならば、軽井沢駅近くの「スーパーヤオトク(ファミリーマートヤオトク)」で飲食物を購入して、出かけましょう。
東登山口から山頂(展望台)へは、車道(離山園地の園内整備用の道路で一般車通行禁止)歩きで1時間ほど。山頂部には8の字型に遊歩道も整備され(一帯は離山園地)、一周することが可能です。
テーブルマウンテンと外国人別荘族が呼んだようにテーブル状の山容。比較的に平坦な山頂まではつづら折れの道路を上ります。
基本は車道歩きなので、道に迷う心配もなく、危険な場所もありません。ただし、熊の出没が時々あるので、グループでの行動がおすすめです。
登山口に入林届けを出すボックスがあるので忘れずに記入して出かけましょう。なお、登山口までの別荘地帯では道路以外の立ち入りは厳禁です。
展望台は東南の岩頭部分と1256.0mの三角点の2ヶ所。東屋も用意されているので軽井沢の街を眼下に、浅間山を眺めながらのランチにも絶好。

南登山口には軽井沢町歴史民俗資料館近くに駐車場もあって便利ですが、木道が老朽化のため通行止になっています。

別荘地の中にある離山東登山口

別荘地の中にある離山東登山口

離山山頂展望台から軽井沢駅方面を展望

離山山頂展望台から軽井沢駅方面を展望

離山山頂展望台から中軽井沢方面の眺望

離山山頂展望台から中軽井沢方面の眺望

実は離山は浅間山の側火山で、溶岩ドーム!

標高は1256.0m。中軽井沢と旧軽井沢を隔てるようにそびえる山で、雲場池あたりが標高950m前後だから比高は300mほど。北麓は旧軽井沢ゴルフコースや別荘地、南麓が新幹線やしなの鉄道、国道18号が通り、東麓が雲場池などの別荘地、西麓が中軽井沢となります。つまり、雰囲気としては独立峰、離山という名がぴったりです。

外国人が「テーブルマウンテン」と呼んだように、山頂部は平坦でいくつかの小さなピークがあります。
実は離山は、2万2050年前に誕生した浅間山の寄生火山(デイサイト~流紋岩質の溶岩ドーム)。溶岩ドームの上昇にともなって雲場熱雲(軽石質火砕流)が発生し、南軽井沢一帯を焼き払っています。
ちなみに離山溶岩ドームの形成から1250年後の2万0800年前には、現在の峰の茶屋あたりから噴火が始まり、白糸の滝で露頭する白糸降下軽石を噴出し、小浅間溶岩ドーム(浅間山の寄生火山である小浅間山)が誕生しています。

溶岩ドーム(Lava dome)は、溶岩円頂丘(ようがんえんちょうきゅう)とも呼ばれ、粘度の高い溶岩がドーム状に固まってできた地形。
火山列島である日本列島では各地にあり、昭和新山、雲仙普賢岳の平成新山、樽前山の溶岩ドーム、有珠山の大有珠、小有珠は有名です。
身近なところでも箱根の双子山、東伊豆・伊東市の矢筈山(やはずやま)、由布院の由布岳(ゆふだけ/大分県由布市)、島根県の三瓶山(さんべさん)なども溶岩ドーム。

伊豆高原の矢筈山も溶岩ドームで、その山容はまさに伊豆のテーブルマウンテン!

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