美しい高原地帯を走るビーナスライン。その沿線にある女神湖、白樺湖、蓼科湖、そして東山魁夷の名画で知られる御射鹿池(みしゃがいけ)は、すべて農業用のため池です。高原リゾートとして人気の蓼科、白樺高原ですが、ボート遊びも人気の湖は、ため池だったのです。
女神湖
所在地:長野県北佐久郡立科町大字芦田八ヶ野982
正式名:赤沼温水溜池
歴史:昭和41年に赤沼と称される湿地をため池化
内容:清冽な高原の水では農業に適さないため、いったん、プールして温めてから放流
蓼科山の別名が女神山(めのかみやま)だったため、女神湖という愛称に
昭和42年に現・ビーナスライン(蓼科有料道路、霧ヶ峰有料道路)が開通、立科町が高原リゾートととして開発
白樺湖
所在地:茅野市北山字池の平・北佐久郡立科町芦田八ヶ野
正式名:蓼科大池(誕生時の名称)
歴史:音無川源流の湿原地帯(地元の人の茅場で入会地)をせき止める計画で、戦時下の昭和15年に着工、昭和21年11月に完成
内容:もともと女神湖と同様で、水稲の冷害対策で建設されたものですが、地元の意向で白樺湖と命名され、北山柏原財産区が中心にリゾート地として開発
白樺リゾート池ノ平ホテルも創業者・矢島三人が終戦直後に開拓で入植、登山者、ハイカー向けの山小屋を開業したのが始まりです
蓼科湖
所在地:茅野市北山
正式名:蓼科湖
歴史:北山村(現・茅野市北山)の湯川中山にあった採草地をせき止め、昭和27年に温水ため池として完成
内容:蓼科高原が、避暑地、別荘地として注目され始めたのは大正〜昭和初期で、それまでは渋ノ湯、滝の湯、親湯が温泉場として知られていました
保養施設などが建設され、医療関係者の別荘などもあったことで、蓼科湖完成時にはすでに観光開発が意識されていました
昭和30年代になり、リゾート化が進んでいます
御射鹿池
所在地:茅野市豊平
正式名:御射鹿池(みしゃかいけ)
諏訪大明神が狩りをする神野と称する神聖な土地であることから、諏訪大社の神に捧げるための鹿を射るという御射鹿神事(みさやまみかりしんじ)から命名
歴史:昭和8年、温水ため池として完成
内容:横谷川の上流部には奥蓼科温泉郷があり、酸性の温泉が湧出することで川の酸性化、そして冷涼すぎる水による被害に悩んでいました
それを解消するために建設されたため池です
東山魁夷が昭和47年に『緑響く』を描き、一躍有名に(ただし池の畔に描かれているのは鹿でなく白馬)
| 女神湖、白樺湖、蓼科湖、御射鹿池は、すべて農業用のため池! | |
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