三伏峠

三伏峠

長野県(下伊那郡大鹿村)と静岡県(静岡市葵区)の県境、南アルプス山中に位置する峠が三伏峠(さんぷくとうげ)。標高2580m、日本最高所の峠ともいわれ、北の塩見岳、南の荒川岳、赤石岳への登山拠点として、三伏峠の長野県側に三伏峠小屋が建っています。

明治19年には南アルプス横断道が開通

明治7年、信州・大河原村有志が筑摩県庁へ願書を提出、明治11年に郡下17ヶ村から新道開削願いが提出され、明治19年に、三伏峠を越え、静岡県に入り、白根南嶺・伝付峠(でんつくとうげ/2000m)を越えて奈良田へと通じる伊那と奈良田を結ぶ伊奈街道(甲州街道)が開通。
身延山詣でなどに使われること、物資の往来を想定しての開削でしたが、南アルプスの深部を横断するルート(登山道同様の道)のため、物資の輸送はもちろん、旅人の往来も少ない、管理も困難で数年で廃道になっています。
新倉広河原から伝付峠を経て二軒小屋へ至るルート部分は、かつての伊奈街道が残される部分です(リニア中央新幹線の南アルプストンネルは、ちょうど伊奈街道の地下を通る感じです)。

そんな歴史的な背景もあって、北アルプス(後立山連峰)の針ノ木峠、奥秩父の雁坂峠(秩父往還)と合わせて日本三大峠のひとつに数えられています。

三伏峠小屋は予約が必要で、個室(別料金)も用意されています。
水洗トイレ完備の清潔な山小屋で、料理もなかなか美味と好評です。

三伏峠
名称 三伏峠/さんぷくとうげ
所在地 長野県下伊那郡大鹿村鹿塩・静岡県静岡市葵区田代
関連HP 三伏峠小屋公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
塩見岳

塩見岳

長野県(伊那市)と静岡県(静岡市葵区)にまたがる南アルプス(赤石山脈)主稜線の山が塩見岳。山名の由来は諸説ありますが、鳳凰三山などと同様に山頂から駿河湾を眺望することだと推測できます。標高は3052mで、北に仙塩尾根で仙丈ヶ岳と連なっていま

三伏峠

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