長野県北安曇郡白馬村北城、北アルプスの雪解け水を集めて流れる姫川をせき止めた、姫川第二ダム放水側で姫川を渡る大糸線の橋梁が、第一姫川橋梁。大正元年、アメリカンブリッジ社製のレトロな鉄橋で、昭和29年に羽越線・第二最上川橋梁から移設されたもの。大糸線撮影地のひとつになっています。
日本の近代土木遺産(土木学会)に選定の鉄道橋
アメリカンブリッジ(American Bridge Company)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州で現在も橋の架橋、修復を手掛ける企業で、現存する橋梁が製造された当時は、まだ創業まもなく、USスチール翼下だった時代です。
日本で初めての橋梁コンサルタント・樺島正義(かばしま まさよし)もアメリカンブリッジで学ぶなど、日本の鉄道橋梁黎明期に貢献した企業です。
第一姫川橋梁は、日本の近代土木遺産-現存する重要な土木構造物2800選(土木学会)のひとつ。
大糸線は信濃森上駅から中土駅まで、昭和10年に延伸していますが、初代の第一姫川橋梁は現存せず、橋脚のみが残されています。
第一姫川橋梁 | |
名称 | 第一姫川橋梁/だいいちひめかわきょうりょう |
所在地 | 長野県北安曇郡白馬村北城 |
電車・バスで | JR信濃森上駅から徒歩20分 |
ドライブで | 北陸自動車道糸魚川ICから約41km、長野自動車道安曇野ICから約54km |
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