青鬼の棚田

青鬼の棚田

重要伝統建造物群保存地区に指定される白馬村青鬼(あおに)地区ですが、白馬連峰を眺望する絶景の青鬼の棚田は、「日本の棚田百選」にも選定。長野県内には1万2000haもの棚田がありますが、もっとも絶景なのが青鬼の棚田。現在は白馬村の特産品である紫米(古代米)などの作付けも行なわれ、耕作放棄に歯止めがかかっています。

白馬連峰眺望の棚田は「日本の棚田百選」選定

小谷村との境界に位置する岩戸山(1356.3m)の麓の山村集落、青鬼。
青鬼の棚田の棚田は、標高750m〜810mの場所に、200枚ほどあり、総面積は4.2haで数戸の農家が耕作しています。
棚田の水は江戸時代に完成した青鬼堰の水を今も活用し、平均勾配は15分の1となっています。
法面(のりめん)は美しい石積みになっています。

青鬼堰(青鬼上堰)は万延元年(1860年)に着工、4年の歳月をかけ岩盤(延長290m)をノミで刻んで開削した総延長3kmの用水路です。
山に囲まれた青鬼地区は、他の品種との交配が起こりにくいため、紫米(古代米)の栽培に適しているのです。
青鬼の棚田では、「南京香稲」(なんきんこうとう=もち米)と「朝紫」(あさむらさき)の2種類を栽培し、国道148号沿いの道の駅白馬で、「紫舞」のブランドで販売。

青鬼の棚田から眺望の山々は、五龍岳(2814m)を正面に、右に八方尾根がのびる唐松岳(2695.9m)、左に鹿島槍ヶ岳(2889.2m)で(一般的に五龍岳以北が白馬連峰)、白馬三山は手前の尾根に隠れて見えません。

青鬼の棚田
名称 青鬼の棚田/あおにのたなだ
所在地 長野県北安曇郡白馬村北城
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約57km。上信越自動車道長野ICから約50km
駐車場 集落入口公共駐車場(有料)
問い合わせ 白馬村観光農政課 TEL:0261-72-5000
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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