長野県(松本市)、岐阜県(高山市)の県境、穂高連峰の一座が涸沢岳(からさわだけ)。奥穂高岳(3190m)と北穂高岳(3106m)の間にあり、標高は3110mと、日本第8位の高峰です。東側にはアルピニストに人気の涸沢カールがあり、カールから見上げる山が、この涸沢岳です。
縦走路途中のピークですが、北アルプス第3の高峰
槍穂高縦走路途中の一座というイメージで、涸沢岳を登山の目標にする人は、ほとんどいませんが、涸沢カールからザイテングラードで穂高岳山荘(奥穂高岳と涸沢岳の鞍部、白出のコル)へ、そして縦走路を涸沢岳にアタックするのが最短の登山コース。
3103.3mの三等三角点がありますが、最高地点はその南の3110mの標高点。
涸沢カールから見上げると、涸沢槍と通称される鋭鋒が印象的ですが、涸沢岳山頂から北穂高岳を目指す際には、この涸沢槍周辺の下り(長い鎖や梯子が連続)での転落死亡事故が発生し、縦走路の難所になっています。
ちなみに、深田久弥の『日本百名山』では、穂高岳というククリになっていて、奥穂高岳に代表されています。
涸沢岳 | |
名称 | 涸沢岳/からさわだけ |
所在地 | 長野県松本市安曇上高地・岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂 |
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