中の湯ゲートの先から通年マイカー規制が実施される上高地ですが、その探勝の起点となるのが上高地バスターミナル。マイカーの場合は、梓川沿いの沢渡(さわんど)または岐阜県側の平湯駐車場(アカンダナ駐車場)から路線バス、タクシーに乗り換えて到達するのが一般的。タクシーも定額制なので4人ならタクシーが割安。
上高地観光センターに券売所、手荷物預かり所、食堂が
バスタ新宿(新宿駅南口)からの直行バス「さわやか信州号」(アルピコ交通)、松本バスターミナル、乗鞍高原からの路線バスも上高地バスターミナルが終点となります。
上高地内では、大正池、帝国ホテル前、上高地バスターミナルとバス停は3ヶ所なので、乗車や下車の際には注意が必要。
上高地へは松本が玄関口と思われていますが、高山〜平湯〜上高地というプランも可能で、「高山~平湯温泉~上高地 乗り継ぎ往復きっぷ」、「高山~平湯~上高地 乗り継ぎきっぷ」なども用意されています。
上高地バスターミナル隣が「上高地観光センター」で、1階・2階が売店、2階が上高地食堂になっています。
バス切符売り場、タクシー配車センター、上高地旅館組合事務所、手荷物預かり所はこの「上高地観光センター」内部にあります。
泊まって納得! 取材班おすすめの上高地のリゾートホテル
せっかく上高地を訪れるなら、ぜひとも泊まってほしいというのが取材班の願い。
というのも、上高地の真髄は、日帰り客のいなくなった朝夕にこそあるのだから。
早起きして大正池へと歩けば、朝もやに包まれた幻想的な光景に出会うことができるかもしれません。
河童橋に渋滞がないのも、朝夕に限られます。
ただし、ハイシーズンには1泊2食付きで2万円以上の宿が多く、ファミリーには財布の中身が気になるところ。
そんな上高地でおすすめは、アルピコ(松本電鉄)グループで天然温泉(上高地温泉)の上高地ルミエスタホテル(旧・上高地清水屋ホテル)、河童橋近くの一等地に建つ五千尺ホテル、そして憧れの上高地帝国ホテル。
この3つが上高地3大リゾートホテルともいえる宿です。
上高地ルミエスタホテル
地下150mから汲み上げる自家源泉の温泉ホテル。上高地に天然温泉というと意外に感じる人もいますが、源泉かけ流しの風呂を備えています。
夕食は定評ある「上高地フレンチ」です。
五千尺ホテル
大正7年、「旅舎五千尺」として開業した上高地の老舗ホテル。
夕食は、こだわりの「五千尺キュイジーヌ」で、五千尺農園産の野菜が使われています。
この宿を基地に上高地を散策する常連が多い宿としても知られています。
宿泊者専用の喫茶コーナーも素敵。
上高地帝国ホテル
日本初の本格的な山岳リゾートホテルとして昭和8年に誕生した、アルピニストにも憧れのホテル。
泊まることができなくても「カジュアルレストラン アルペンローゼ」でランチ、「カフェ グリンデルワルト」での喫茶はぜひ。
上高地帝国ホテルのシンボル、マントルピースは、「カフェ グリンデルワルト」にあります。
河童橋と大正池の間に位置するので、ここを基地にすれば上高地の散策も存分に楽しめます。
もう少しエコノミーに泊まりたい人は、この宿を予約!
上高地はグリーンシーズンだけの季節営業ということもあって、宿泊料金が高いのが難点。
少し頑張って、岳沢や横尾あたりまで歩いて山小屋に泊まる手もありますが、個室を使えば1万円はオーバーしてしまいます。
そこで注目は、エコノミー派の味方の宿。
ドミトリールーム(2段ベット相室専用室、男女別の部屋があります)を有する朝焼けの宿 明神館、大正池の畔にある上高地大正池ホテルあたりなら、エコノミー派でも手が届きます。
朝焼けの宿 明神館
昼時には人の多い河童橋周辺から離れた明神地区にある一軒宿。
穂高岳の朝焼けを一番美しく見ることができるので、朝焼けの宿というキャッチが付けられています。
明神岳を眺められるようテラスが設置されていて、早朝の明神池への散歩も素敵です。
登山基地にもなっていて、登山者の利用も多いのが特徴。
上高地大正池ホテル
トップシーズンを外せば2万円以下で宿泊できて、目の前が大正池という点ではコストパフォーマンスのいい宿。
さらにコストにこだわる人は、シーズンを外し(9月上旬など)、林側の部屋のチョイスを。
上高地バスターミナル(上高地観光センター) | |
名称 | 上高地バスターミナル(上高地観光センター)/かみこうちばすたーみなる(かみこうちかんこうせんたー) |
所在地 | 長野県松本市安曇上高地 |
関連HP | 上高地公式ウェブサイト |
電車・バスで | 松本電鉄新島々駅から松本電鉄バス上高地行きで1時間10分、終点下車 |
ドライブで | 長野自動車道松本ICから約33kmで沢渡地区駐車場。路線バスで上高地バスターミナル(マイカー規制実施中)。 |
駐車場 | 沢渡地区駐車場(2156台/有料) |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |