長野県立科町の女神湖と小諸市街を結ぶ長野県道40号(諏訪白樺湖小諸線)沿いにある蓼科第二牧場近くにある鏡餅のように重なった2個の巨石が鳴石(鏡石とも呼ばれています)。雨境峠から鳴石へと通じる長野県道40号は、ヤマト王権と東国を結んだ古代の東山道の一部。鳴石は蓼科の神を祀る祭祀の場と推測される巨岩です。
古代の神秘的な祭祀遺跡
昔、風が強く吹けば巨岩が鳴ったため鳴石と呼ばれるように。
石が鳴るときは、必ず天気が下り坂になったといいます。
蓼科山の溶岩が、泥流によって移動してきたときに磨耗して、丸味のある滑らかな石になったもので、自然石が2つに割れたものではなく、6世紀〜7世紀に別の場所から運んできて上下に据えられたものと想像されています。
東山道を歩いた旅人は、道中の安全を願うため、勾玉(まがたま)などを幣(ぬさ)として神に捧げる風習があったのです。
周辺には鍵引石(かぎひきいし=石の上に神の降臨を願った遺跡)、勾玉原(まがたまはら)、雨境峠の与惣塚(よそうづか)と多くの祭祀遺跡(雨境峠祭祀遺跡群)がありますが、いずれも蓼科山を神体とする原始的な信仰だと推測されています(発掘調査で勾玉、管玉、臼玉などが出土しています)。
鳴石 | |
名称 | 鳴石/なるいし |
所在地 | 長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野鳴石 |
関連HP | 立科町公式ホームページ |
ドライブで | 中央自動車道諏訪ICから約30km |
駐車場 | 50台/無料 |
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