志賀高原でもっとも高く、眺望がいいのが横手山。標高2307m(三角点は2305m)の山頂に立つには、のぞき駐車場が起点。ここから動く歩道スカイレーターとスカイペアリフトを乗り継げば、所要10分ほどで山上の一画に到着します。本当の山頂は、横手山頂ヒュッテ前から南東に歩いた場所にあり、南側・松川源流は切り立った断崖に。
快晴の日には北アルプス、富士山まで眺望
群馬県と長野県の県境に位置する渋峠(国道の最高所)から渋峠ロマンスリフト(渋峠第1ロマンスリフト)を利用しても山上に立つことができます。
こちらは、初夏ならニッコウキスゲを眼下にしながら、上ることが可能です。
横手山の地質は、基盤が安山岩で、東側のなだらかな斜面が横手火山を形成した溶岩地形(横手山は65万年前に火山活動があった第四紀の火山)。
横手山の南西側は松川の源流部で、地形が馬蹄形で、旧横手山鉱山の硫黄鉱床があることから、カルデラ地形と推測されています。
つまり、横手山頂はカルデラ壁の上に位置することになります。
横手山は、5月中旬の山ツツジの開花を皮切りに、夏季にはヤナギラン、エゾリンドウなどが咲き、志賀高原らしい景観を楽しむことができます。
山頂には、無線中継所の大きなパラボラアンテナが立ち、少し興ざめしますが、北に北アルプス、南に白根火山と360度の大パノラマが広がります。
横手山頂ヒュッテは宿泊もできますが(和室のほかに洋室も備わっています)、「雲の上のパン屋さん」として有名で、「雲の上のレストラン」で、人気の「きのこスープ」、ボルシチなどでランチ、喫茶も可能です。
ちなみに志賀高原の最高峰は、奥志賀の裏岩菅山で標高2341m。
横手山はそれに次ぐ高峰です。
横手山 | |
名称 | 横手山/よこてやま |
所在地 | 長野県下高井郡山ノ内町平隠 |
電車・バスで | 長野電鉄湯田中駅から長電バス白根火山行きで55分、のぞき下車、のぞきから横手山スカイレーター・リフト10分、横手山頂駅下車。または長電バス白根火山行きで59分、渋峠下車、渋峠からサマーペアリフト11分、横手山頂駅下車 |
ドライブで | 上信越自動車道信州中野ICから約38km |
駐車場 | のぞき駐車場(100台/無料) |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |