【信州の峠】日本最高所の車道峠　大弛峠｜川上村・山梨市

奥秩父連峰の主峰・金峰山（きんぷさん／2599m／日本百名山）と奥秩父の最高峰・北奥仙丈ヶ岳（2601m）との鞍部にあたる標高2360mの峠。長野県と山梨県の県境に位置し、日本最高所の車道峠。目下、マイカー規制がなく、通年マイカーで到達できる日本最高所にもなっています。加えて、富士山を除き、マイカーで到達できる日本最高所。

山梨県側（山梨市）からは舗装道路ですが、長野県側（川上村）は悪路

峠に通じる車道は、山梨県側が県営林道川上牧丘線。長野県側が川上村営林道村道秋山・川端下線。
全体を通して川上牧丘林道とも称しています（乗車人数が11人以上の車両は通年通行止め）。

山梨県側は完全舗装で、塩山駅から乗り合いタクシーも運行（栄和交通／事前予約が必要）。紅葉シーズン、シャクナゲの6月、金峰山の登山などで峠の駐車場が満車となるほどの賑わいを見せます。

長野県側の川上村営林道は、かなりの悪路。ダート好きのバイクや車高のある四駆でなければ通行が困難で、路面が悪いだけでなく狭路なので走行にあたっては十分に注意が必要。
「これまで車を86台乗り換えていますが、そんな僕でもこの道は、かなり過酷。乗用車だとタイヤがかなり危険です。車高の高い四駆で走行して下さい」（旅ソムリエ・板倉あつし談）。

山梨県側のアプローチでも塩山駅前から1時間30分近くかかりますし、川上村中心部からもほぼ同様の所要時間となります。
峠には大弛小屋があり、小屋番がいれば自慢の山小屋カレーなどを味わうこともできます（小屋に宿泊者がいる場合には日中買い物に出ている場合があります）。
また小屋内には湧き水も引かれ有料ですが汲んだりすることもできます。

また大弛峠から15分ほど歩けば、夢の庭園という素晴らしい天然公園があり、金峰山方面の雄大なパノラマが広がります。