弘治元年(1555年)に武田信玄が開基として岌往上人(きゅうおうしょうにん)が開山した岩村田の名刹が西念寺。12本の円柱が支える楼門の天井には美しい天女が描かれています。岩村田は中山道の宿場町でもありましたが、城下町であったため、本陣・脇本陣が設置されず、西念寺などの格式ある寺が本陣として使われていました。
小諸藩初代藩主・仙石秀久の菩提寺にもなっている
豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠に仕えた小諸潘の初代藩主・仙石秀久(賎ヶ岳七本槍で知られた武将)は西念寺を菩提寺と定め、住職を登城首座に任じています。
仙石秀久は徳川家からも信任が厚く、参勤交代の際にも妻子同伴が許されていました。
元禄16年(1703年)には内藤正友が岩村田藩の初代潘主(藩庁は岩村田陣屋)となりますが、西念寺を内藤家の菩提寺に定めます。
天保の改革を行なった老中・水野忠邦の叔父で5代藩主・内藤正国は、弱冠30歳で没していますが、西念寺に眠っています。
岩村田藩の設立で、西念寺は隆盛を極め、信濃国浄土宗五か寺(西念寺・春了寺・大英寺・来仰寺・貞松院)の宗派頭となり、寛永年間(1748年~1751年)には、本堂、山門、楼門などの諸堂が再建整備されています。
西念寺 | |
名称 | 西念寺/さいねんじ |
所在地 | 長野県佐久市岩村田1188 |
電車・バスで | JR小海線岩村田駅から徒歩8分 |
ドライブで | 上信越自動車道佐久平スマートICから約2.5km |
駐車場 | 14台/無料 |
問い合わせ | 西念寺 TEL:0267-67-2378/FAX:0267-67-2378 |
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