標高2000mの美ヶ原の高原台地の上は草原となっており、草原を利用し平安の昔から放牧が行なわれてきました。現在では400haという広大な牧場に、5月下旬〜10月中旬にホルスタインを主体に牛約400頭、馬十数頭が放牧されています。これが美ヶ原牧場畜産農業協同組合が運営する美ヶ原牧場で、110年以上という歴史ある牧場です。
高山植物咲く2000mの雲上に遊ぶ400頭の牛馬
平安時代には全国に朝廷が管理する牧(勅旨牧=てしまき)と呼ばれる牧場がありましたが、美ヶ原もその牧がルーツと推測される歴史ある牧場。
美ヶ原牧場畜産農業協同組合によれば、宇治川の戦いで梶原景季が騎乗し、先陣争いを繰り広げた名馬「麿墨(するすみ)」は美ヶ原の産駒とのこと(下総、下野の産とする説もあります)。
近代的な牧場としての美ヶ原牧場の開牧は明治42年。
東筑摩郡里山辺村(現・松本市)の小岩井品三郎が入山辺・里山辺両村の共有林30町歩を借り受け、松本市内の牛乳屋の乳牛89頭を放牧したのが始まり。
牧場の管理小屋はその後、有名な「山本小屋」に発展しています。
山本小屋バス停(ビーナスライン終点)と、王ヶ頭を結ぶトレッキングコース「美ヶ原パノラマコース」(片道1時間30分)は牧場のなかを歩く散策コース。
牧柵の外から牛馬を眺めることができます。
美ヶ原牧場 | |
名称 | 美ヶ原牧場/うつくしがはらぼくじょう |
所在地 | 長野県松本市入山辺 |
関連HP | 美ヶ原観光連盟公式サイト |
電車・バスで | JR松本駅前の松本バスターミナルから松本電鉄バス美ヶ原高原美術館行きで1時間23分、山本小屋下車、徒歩15分 |
ドライブで | 長野自動車道松本ICから約30kmで美ヶ原高原駐車場。岡谷ICから約36kmで長和町営駐車場 |
駐車場 | 長和町営駐車場(60台/無料)、山頂駐車場は美ヶ原台上駐車場(800台/無料)、美ヶ原高原駐車場(150台)/無料 |
問い合わせ | 松本市役所観光温泉課 TEL:0263-34-8307 |
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