長野県安曇野市明科、国道403号・潮沢川(犀川の支流)沿いにあるのが、篠ノ井線廃線敷・漆久保トンネル(うるしくぼとんねる)。昭和63年に東側の山中をトンネルで抜けるようになった篠ノ井線の廃線跡にあるレンガ造りのトンネルで、廃線跡は遊歩道として整備されています。
全長53mの美しいレンガ造りの隧道
地元では「うるしゃくぼ」と通称される地名を冠したトンネル。
明治35年6月15日、国鉄篠ノ井線松本駅~西条駅開通にあわせて開削されたトンネルで、明治30年、三五山トンネルの入口にレンガ工場を築いて、レンガを供給しています。
全長53mで、三五山トンネル(全長125m)とともに明科で焼成されたレンガを使用して構築。
トンネル内の壁に付いている黒い煤(すす)は、蒸気機関車時代の煤煙の痕跡です。
平成21年4月に遊歩道として開通し、無雪期なら廃線跡ウォーキングを楽しむことができます。
トンネルの上には木曽御嶽山の表参道を開いた普寛、裏参道を開いた覚明の石造が据えられていますが、トンネルの上はかつての善光寺道で、行き交う旅人の安全を願って建立されたもの。
旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道のウォーキングは、ケヤキが色づく10月下旬~11月初旬や、新緑の5月などがおすすめです。
旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道・コースタイム
JR明科駅~(1.2km・30分)~潮神明宮~(0.5km・10分)~三五山トンネル~(1.0km・15分)~東平(北アルプスを眺望)~(0.9km・15分)~けやきの森自然園(3万本のケヤキが茂る)~(0.6km・10分)~漆久保トンネル~(0.7km・15分)~潮沢信号場跡~(0.7km・15分)~旧第2白坂トンネル入口(駐車場)
篠ノ井線廃線敷・漆久保トンネル | |
名称 | 篠ノ井線廃線敷・漆久保トンネル/しののいせんはいせんじき・うるしくぼとんねる |
所在地 | 長野県安曇野市明科東川手 |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約11km |
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