国師ヶ岳

奥秩父の高峰で、標高2591.9m。大弛峠まで車で入ることができるため、1時間弱の登山で到達できる奥秩父ではもっとも手軽に登山できる山が国師ヶ岳。山頂の南側には北奥千丈岳（2601m）があり、ここが奥秩父の最高点（国師ヶ岳から徒歩15分）。ちなみにハイマツは前国師ヶ岳、北奥千丈岳に茂り、なぜか国師ヶ岳には少ないのが意外。

大弛峠から手軽に登れる奥秩父の高峰

北アルプスなどに比べれば、比較的に雪の少ない奥秩父ですが、国師ヶ岳の山頂部がギリギリの森林限界。
一等三角点が設置されているとおり、山頂は眺望も抜群です。
大弛峠からの登山道途中には絶景の「夢の庭園」もあり、今後はもっと注目されるようになると思われます。

国師ヶ岳という山名は、臨済宗の禅僧・夢窓疎石（むそうそせき）の修行伝説に由来します。
夢窓疎石は鎌倉時代に、市川大門の平塩寺（現在は廃寺）に空阿に師事し、応長元年（1311年）には、牧丘の龍山庵（浄居寺）に一時隠棲しているので、あながち単なる伝承というわけではないのかもしれません。

また、国師ヶ岳山頂南側の沢が、有名な西沢渓谷の源流部となっています。

 

大弛峠

2018年9月3日