長野県上田市にある信濃国分寺跡、信濃国分尼寺跡を整備した信濃国分寺史跡公園の中核施設が信濃国分寺資料館。国分寺、国分尼寺の遺構を埋め戻し、基壇復元方法によって造園した5.5haの史跡公園で、国分寺跡、国分尼寺跡の発掘調査での出土品や上田地方の原始・古代の資料を展示した資料館です。
長野県の古代から律令政治への移行を学ぶ
現在の上田市は、大和朝廷の任命した、科野国造(しなののくにのみやつこ)の根拠地で、国司が赴任する最初の信濃国府も小県郡(ちいさがたぐん=現在の上田市)にあったと推測され、国司が参拝する信濃国総社、さらには国分寺、国分尼寺も築かれ、古代の科野国(信濃国)の政治・文化の中心だったことがわかっています。
ヤマト王権と科野(信濃)を結ぶ東山道(とうざんどう)も都から近江国、美濃国(岐阜県南部)を通り、恵那山・神坂峠(みさかとうげ)を越えて科野国(信濃国)へ入り伊那、諏訪、・小県、佐久の各郡を経て碓氷峠(うすいとうげ)で上毛野国(かみつけのくに/上野国=群馬県)へと入りました。
信濃国分寺資料館の常設展示では、原始から平安時代までを狩猟の時代(旧石器時代)、土器のはじまり(縄文時代)、稲作のはじまり(弥生時代)くにのはじまり(古墳時代)、古代の信濃、仏教信濃へ、信濃国分寺、上田の文化財という8つのテーマに区分して紹介しています。
信濃国分寺跡、信濃国分尼寺跡の基壇などとともに見学すれば、より古代への造詣が深まることでしょう。
信濃国府は、当初は小県郡(現・上田市)にあり、その後、律令制度の充実とともに松本平(現・松本市国府町周辺)に移ったとされていますが、その遺構は見つかっていません。
信濃国分寺資料館 | |
名称 | 信濃国分寺資料館/しなのこくぶんじしりょうかん |
所在地 | 長野県上田市国分1125 |
関連HP | 信濃国分寺資料館公式ホームページ |
電車・バスで | しなの鉄道信濃国分寺駅から徒歩5分 |
ドライブで | 上信越自動車道上田菅平ICから約4.5km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 信濃国分寺資料館 TEL:0268-27-8706 |
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