標高2530.7mの蓼科(たてしな)山の北西、1540m(湖面標高)に位置する湖が女神湖。赤沼平と呼ばれた湿原をせき止めてできた周囲2kmの農業用のため池。蓼科山は、古来、女ノ神山と呼ばれ、女ノ神山の水をたたえ、湖面にその姿を映すことから、女神湖と名付けられたもの。ビーナスラインもその女ノ神山に由来する名です。
農業用の「赤沼ため池」が正式名
芦田村など地元の4村が塩沢堰(江戸時代初期に開削された農業用用水、「疎水百選」選定)の余水を利用して、赤沼貯水池を造成する計画を策定。
昭和17年に着工しましたが、戦時下のため、蓼科農学校(現・蓼科高校)生徒の勤労奉仕で工事が進行しましたが、地質が不良のため工事を断念、終戦を迎えています。
蓼科山北麓の立科から八重原、御牧ヶ原地域の水不足を解消するため、昭和37年に赤沼ため池工事が再開。
昭和41年11月に赤沼ため池(貯水量26万立法メートル)が完成しました。
農業用ため池としての正式名は、赤沼ため池ですが、女神湖の愛称で親しまれています。
実はビーナスラインで結ばれる蓼科湖、白樺湖、そして東山魁夷の名画で知られる御射鹿池(みしゃがいけ)もすべて農業用のため池です。
にぎわいの中心は、蓼科牧場バス停から女神湖通りにかけて。
女神湖の湖畔は意外にも静かで、「女神湖センター」からボートを漕ぎ出すのもおすすめです。「女神湖センター」では、食事ができるほか、カヌー・カヤックのレンタルもあります。
「女神湖センター」横から湿原地帯には木道も整備されています。
湖畔に立つ女神像は、昭和44年9月1日、女神湖のシンボルとして建立されたもの。
女神湖 | |
名称 | 女神湖/めがみこ |
所在地 | 長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野女神湖 |
関連HP | 信州たてしな観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR茅野駅から諏訪バス車山高原行き、上諏訪駅行きで49分、東白樺湖下車、JRバス、千曲バス佐久平駅行きに乗り換え8分、女神湖下車、すぐ |
ドライブで | 中央自動車道諏訪ICから約27km |
駐車場 | 50台/無料、ゴンドラ駅舎のある蓼科牧場に1000台駐車可能 |
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