福島関所・福島関所資料館

福島関所・福島関所資料館

長野県木曽郡木曽町福島、中山道(なかせんどう)・木曽路の中心、木曽福島にあるのが福島関所で、関所跡に建つのが、福島関所資料館。江戸幕府が各街道に置いた50の関所のうち、東海道の箱根、新居(あらい)、中山道の碓氷(うすい)、福島は四大関所とされていました。

中山道・木曽路の交通の要衝で、旅人と物資の移動を監視

福島関所・福島関所資料館

入鉄砲と出女を厳しく取り締まっていた福島関所は、山村代官屋敷の山村家が明治維新まで関所番を務めています。

馬産地・木曽の中心、木曽福島では日本三大馬市に数えられる馬市も開かれ、東海道・大井川の長期に渡る増水での川止めを嫌った大名の参勤交代の行列も往来しました。
関所直下に地蔵峠を越え飛騨高山とを結んだ飛騨街道の分岐点があり、まさに交通の要衝だったのです。

明治2年に関所は廃され、建物も破却、敷地も民間に払い下げられましたが、昭和50年の発掘調査を経て、福島関跡として国の史跡に指定され、史跡公園として整備されています。

公園脇に御番所を復元した福島関所資料館が建ち、当時の通行手形、首枷(くびかせ)、手枷(てかせ)、十手、絵図など、厳しい詮議の様子を伝える資料を展示しています。
関所自体も木曽川に臨む段丘上に位置し、天然の要害に建っており、第9代木曽代官で漢詩人の山村蘇門(やまむらそもん=産業振興を図り、天明の飢饉では飢饉対策を実施)が「山河の固め」と表現したように、いざという時の備えにもなっていました。

山村代官屋敷などとともに日本遺産「木曽路はすべて山の中 ~山を守り 山に生きる~」の構成文化財にもなっています。

福島関所・福島関所資料館
名称 福島関所・福島関所資料館/ふくしませきしょ・ふくしませきしょしりょうかん
所在地 長野県木曽郡木曽町福島関町4748-1
関連HP 木曽町公式ホームページ
電車・バスで JR木曽福島駅から徒歩20分
ドライブで 中央自動車道伊那ICから約30km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 福島関所資料館 TEL:0264-23-2595
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
山村代官屋敷

山村代官屋敷

長野県木曽郡木曽町福島、中山道(なかせんどう)・木曽路の中心、木曽福島に残る江戸時代の木曽代官所の遺構が、山村代官屋敷。現存するのは享保8年(1723年)再建の下屋敷の一部と庭園のみですが(上屋敷は隣の福島小学校の敷地)、貴重な資料とともに

福島関所・福島関所資料館

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