親坂石仏群

親坂石仏群

長野県小谷村(おたりむら)、「塩の道」千国街道の難所のひとつ、千国宿から沓掛の牛方宿(うしかたやど)へと上る親坂の登り口にある石仏群が親坂石仏群。平成7年の豪雨で一部が流出してしまいましたが、往時の雰囲気を今も留める石仏群です。親坂馬頭観音塚は、道中で死亡した牛馬の霊を慰め、旅人の安全を願って建立されたもの。

親坂の登り口にある石仏群

親坂石仏群は県道433号沿いにあり、橋のたもとに車を置き、親沢に架かる小さな橋を渡れば石仏群。
つまりドライブ途中でも気軽に立ち寄れるので、牛方宿などを訪問するならぜひともハシゴをおすすめしたい場所のひとつです。
石仏群から続く坂道が往時の千国街道・親坂で、弘法清水を経て牛方宿(牛と牛方が寝泊まりした宿泊施設)へと続いています。

馬頭観音は六観音(天台系では、聖観音、千手観音、十一面観音、如意輪観音、准胝観音、馬頭観音)のひとつで、本来は観世音菩薩の化身。
馬頭を戴くその姿から、輪廻する六道のうち畜生道を担当するとされ、牛馬の無病息災や行き倒れになった牛馬馬の供養をする民間信仰の対象となったのです。

千国街道では、仁科三湖(現・大町市)以南では、馬も使われましたが、小谷村では険しい山道が連続するので牛が輸送を担っていました。

親坂石仏群
名称 親坂石仏群/おやさかせきぶつぐん
所在地 長野県北安曇郡小谷村千国乙
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約60km
駐車場 親坂入口駐車スペースを利用
問い合わせ 小谷村観光連盟 TEL:0261-82-2233/ FAX:0261-82-2242
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
牛方宿

牛方宿

長野県小谷村(おたりむら)、新潟県糸魚川と松本を結ぶ、全長30里(約120km)の塩の道(千国街道)。かつて日本海の塩や海産物を山国信州へと運ぶ、生活物資ルートだった街道です。小谷村の沓掛地区に残る牛方宿(うしかたやど)は、荷をつけた牛を引

千国街道親坂(塩の道千国越えコース)

千国街道親坂(塩の道千国越えコース)

長野県小谷村、千国街道(塩の道)の沓掛(くつかけ)には牛方宿(うしかたやど)があり、物資の中継基地になっていましたが、その沓掛から千国宿(ちくにしゅく)へと下る坂道が親坂。千国宿側からだと白馬乗鞍岳から流れ出る親沢を渡るとすぐに急坂が始まり

親坂石仏群

よく読まれている記事

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!