松本市の鉢伏山中にある真言宗の古刹、牛伏寺(ごふくじ)。寺伝によれば天平勝宝7年(756年)、善光寺へと運ぶ唐からの大般若経600巻を積んだ2頭の牛がこの地で倒れ、経巻を納めて牛の霊を祀ったのが始まりという。古来から牛伏厄除観音として有名で、信濃三十三番観音の第27番札所。
信州屈指の厄除けの寺として今も多くの参詣者を集める
鉢伏山の山頂には牛伏権現と称して蔵王権現を祀っており、古代から修験の地だったことがわかります。
本尊の十一面観世音菩薩像は藤原時代の作で国の重要文化財。
脇侍不動明王立像、脇侍毘沙門天立像、釈迦如来像など藤原期の貴重な仏像はいずれも国の重要文化財となっています。
観音堂(本堂)、茅葺き(かやぶき)の如意輪堂、仁王門は松本市の文化財。
本尊は秘仏で、御開帳は33年に一度とされています。
松本藩内の寺は明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で甚大な影響を受けていますが、牛伏寺は、その荒波を越え、密教寺院の特徴を今に伝える貴重な寺となっています。
祈祷も1日4回行なわれ、当日の申込みもOKです。
ちなみに本堂裏のブナの森は、松本市の里山に唯一残されたブナ自然林で松本市の天然記念物に指定されています。
近くには牛伏川フランス式階段工もあるのであわせて見学を。
牛伏寺 | |
名称 | 牛伏寺/ごふくじ |
所在地 | 長野県松本市内田2573 |
関連HP | 牛伏寺公式ホームページ |
ドライブで | 長野自動車道塩尻北ICから約7.6km |
駐車場 | 牛伏寺駐車場(無料) |
問い合わせ | 牛伏寺 TEL:0263-58-3178/FAX:0263-57-5888 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |