長野県安曇野市明科、安曇野の東山と総称される一画、北アルプスの展望台としても知られるのが、長峰山(ながみねやま)。標高933.4mで、山頂まで車道が通じているほか、山頂近くには長峰山天平の森があり、コテージ、食堂、展望風呂、口径400ミリ望遠鏡を備えた天文台などが備わっています。
川端康成、東山魁夷、井上靖も堪能した絶景
昭和45年5月20日、川端康成、東山魁夷(ひがしやまかいい)、井上靖の3氏が揃って登り、残雪の北アルプスを眺望、絶賛したというのが、長峰山。
穂高町(現在の安曇野市穂高)で学者村(別荘地)を開発する計画があり、川端康成を招聘して意見を聞く場を設けた際、川端康成が東山魁夷、井上靖に「多くの写真などをみますと余りに美しいので、御誘ひいたしたく存じます」と手紙をしたため、3人が一堂に会したということに(宿泊は松本市の割烹旅館「桂亭」)。
「残したい静けさ美しさ」(川端康成)だったそうですが、その観光化されていない静かな雰囲気は今も変わりません。
長峰山山頂は、安曇野(あづみの)のシンボル常念岳と安曇野を隔てて、ちょうど真東にあたる絶好のロケーション。
アルプスを眺める一級でかつ穴場の展望台となっています。
できれば長峰山天平の森のコテージに宿泊し、朝夕の静かな時間帯に、絶景を満喫したいところ。
安曇野の東山にあるアルプスの展望地としては、大町市の鷹取山、安曇野市の長峰山が二大展望地といえる場所です。
長峰山 | |
名称 | 長峰山/ながみねやま |
所在地 | 長野県安曇野市明科光 |
電車・バスで | JR明科駅からタクシーで20分 |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約14km |
駐車場 | 20台/無料 |
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