長野県上田市前山、「信州の鎌倉」塩田平の塩田城跡の西にある曹洞宗の名刹が、龍光院。山号は宝珠山で、本尊は釈迦如来。弘安5年(1282年)、塩田城主・北条国時(ほうじょうくにとき)が仙乗寺として開山。以来、塩田北条氏3代の菩提寺とされました。3月〜11月の間、予約で精進料理の山菜膳を味わうことも可能。
「信州の鎌倉」の歴史を今に伝える塩田北条氏ゆかりの寺
参道には塩田北条氏の祖・北条義政の墓と伝えられる石塔が残されています。
塩田城を居城に信濃国塩田荘を領有した北条義政(ほうじょうよしまさ)は、執権を補佐する重職・連署(れんしょ)を務め、北条義政から孫の北条俊時までの3代が塩田北条氏と称され、「信州の鎌倉」と呼ばれるようになった歴史的な背景にもなっています。
元弘3年(1333年)に新田義貞の鎌倉攻めの際に討ち死にして、塩田北条氏は滅亡。
その後、衰退しますが、慶長6年(1601年)、萬照寺6世瑞応が中興し、仙乗寺を龍光院にし、臨済宗・建長寺の末寺を曹洞宗に改宗、萬照寺(現・千曲市)の末寺になっています。
享保21年(1736年)に再建された本堂には、地元・小県郡西前山村(現・上田市西前山)出身の狩野永琳(かのうえいりん)筆の六曲一双の屏風があり、寺宝に。
入口にあたる黒門と、その脇のケヤキ(推定樹齢300年、上田市指定保存樹木)が見事。
龍光院 | |
名称 | 龍光院/りゅうこういん |
所在地 | 長野県上田市前山553 |
関連HP | 信州上田観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 上信越自動車道上田菅平ICから約16km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 龍光院 TEL:0268-38-2561 |
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