大王神社

大王神社

長野県安曇野市、大王わさび農場の一角に鎮座するのが、大王神社(だいおうじんじゃ)。大王わさび農場の守護神であるとともに、一帯の鎮守的な存在です。祭神の大王とは、魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)のこと。安曇野に伝わる伝説上の人物です。

境内には有明山の魏石鬼窟を再現した岩窟も!

大王神社

大王わさび農場の大王も、もちろん、この八面大王のこと。
平安時代に坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が退治した有明山の鬼が魏石鬼八面大王とする伝承もありますが、それは後世の創作。

安曇野は古代に北九州の海人族・安曇氏が入植した地だと推測され、魏石鬼八面大王も古代の豪族と考えることができます。
八面は八女(やめ)の転訛で、528年(継体天皇22年)、ヤマト王権との間で起こった磐井の乱(いわいのらん)で知られる九州・筑紫の古代豪族・磐井との関係も指定されています。

江戸時代には、塔原村の鎮守として、犀川の河原に八面大王が祀られ、現在、大王わさび農場のある御法田地区の鎮守でしたが、犀川の氾濫で旧社地を失っています。

大王神社の境内には大王窟がありますが、魏石鬼八面大王が潜んだという有明山の洞窟、魏石鬼窟(ぎしきのいわや=考古学的には古墳の石室です)を再現したもの。

大王神社
名称 大王神社/だいおうじんじゃ
所在地 長野県安曇野市穂高3640
関連HP 大王わさび農場公式ホームページ
電車・バスで JR穂高駅からタクシーで10分
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約5km
駐車場 350台/無料
問い合わせ 大王わさび農場 TEL:0263-82-2118/FAX:0263-82-6930
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
大王神社

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