いきなりですが、本州の中心がどこにあるのかご存じですか?
ひょんなことから、取材班は、その存在を知ることになります。
本州の中心を探し当てたぞ!
長野市街から白馬・大町方面に向かう県道31号・長野大町線沿いにある「道の駅おがわ」。
白馬取材を目的に、長野白馬オリンピック道路を走っていると、「道の駅おがわ」に、ドドーンと立つ「本州の重心地」モニュメントを発見!
地元小川村や白馬村、さらには大町市の人に、(取材先で)「本州の重心地」のことを尋ねても、意外にもちんぷんかんぷん!
白馬村や大町市の住民は、普段から「何だろうな?」と見過ごしているモニュメントらしく、
「地元では知られているが、よくわからないという」
のが実情のようです。
そんなわけで、今回の宿泊先、白馬村のシャレーホテルハイジ・ホフのオーナー、毛谷村功さんの案内で、小川村へ。
白馬村から長野方面へと県道31号・長野大町線を走っていると、
「本州のHESO」の案内板が。ここで県道を離れて、村道1号に入って、くねくねと細い道を走ること6.5km。
路肩に、何やら見えてきました・・・。
なーるへそ、と納得!
これが平成16年12月にとある測量会社が発見したという「本州のHESO」。
何を根拠に「HESO」なのかといえば、
日本地図を切り取って、下から支えた際に、バランスがとれる1点が重心(日本のへそ)。同じ理屈で
本州の地図を切り取って、下からよいしょと支えてバランスがとれたのが長野県小川村。
本州の重心、つまりは本州の中心は、長野県上水内郡小川村瀬戸川法地(ほうじ)地区にあると認定されたというわけです。
なーるへそ。
地元・小川村の資料によれば、
「小川村法地の李平(すももだいら)にある瀬戸川神社は、かつてこの「HESO・へそ」の地にあったのだとか。この本州の重心に神社を構えた先人は、何からこの地を選んだのか、八百万の神々の働きによるものか、底知れない人知を超えた力を感じます。ここ本州の中心地点を「本州のHESO・へそ」と親しみをもって呼びます。」
と高らかに宣言しています。
村道脇には「鳴るへそ玉手箱」を設置
「HESO・へそ」は、切っても切れない父母との絆、この「恩」を忘れないことは「先人・父母への恩返し」となるというわけで、地元「いやしの里・法地会」ではこの「HESO・へそ」に諏訪大社風の「恩柱」(おんばしら=諏訪大社は社殿の四隅に恩柱が鎮座しています)を建立しています。
村道脇には「鳴るへそ玉手箱」と呼ばれる少し変わった賽銭箱と1本の恩柱が立ち、川を隔てた対岸の恩柱(「HESO・へそ」)とロープで繋がっています。
「HESO・へそ」の恩柱までも遊歩道が設けられてはいますが、冬場などでは到達できないため、この村道沿いの恩柱のロープを握って、「HESO・へそ」のパワーを体感しようという親切設計なのです。
ご注意/2014年11月22日に発生した長野県神城断層地震以前に取材した内容です。お出掛けにあたっては、最新の状況をご確認ください。
ちなみに国土地理院認定の「日本の重心」は能登半島先端、禄剛崎(ろっこうざき)の沖合にあります。