地蔵久保のオオヤマザクラ

長野県道37号長野信濃線の坂中トンネル（飯綱町地蔵久保）近くにある樹高16m、幹回り5.3m、推定樹齢130年のオオヤマザクラが地蔵久保のオオヤマザクラで長野県の天然記念物。日露戦争の戦勝記念に市道（いちみち）に自生するオオヤマザクラの若木を移植したものです。花の見頃は例年4月下旬〜5月上旬頃。

長野県の天然記念物に指定のオオヤマザクラ

樹の根本に「日露戦役記念桜」と刻まれた石碑が立っているので、市道地区から戦勝記念に移植したものだということがわかりますが、実は北海道など寒冷地に生育するエゾヤマザクラ（蝦夷山桜＝アイヌ語でカリンパニ）と同種。
赤い花からベニヤマザクラ（紅山桜）とも呼ばれますが、オオヤマザクラの名の通り野生種なので大樹になります。
ただし、大気汚染などには弱いことから、一帯が空気の澄んだ高原だということがわかります。
残念ながら数年前から樹勢が弱まり、いつまで花がさくのか地元の人もやきもきしています。