取材班が白馬村・小谷村・大町市・池田町・松川村を縦横無尽に調べた結果、取材班が選んだ【白馬・大町歩かず眺める絶景BEST33】を選定。第23位は白馬村のまったく無名のスポットです。
信玄と謙信の勢力争いの地、塩島城近くの絶景ポイント
信玄と謙信の勢力争いの地、塩島城近くの絶景ポイント
場所は、【歩かず眺める白馬絶景BEST33】32位として紹介した国道148号の岩岳入口交差点から県道433号を南の塩島方面に走ります。目の前の小高い丘は、通称、城山で中世の塩島城の跡です。
話は脱線しますが、白馬村は戦国時代、ちょうど武田信玄(甲斐国=山梨県)と上杉謙信(越後国=新潟県)の勢力争いの渦中にありました。繰り返して両雄の激突が行なわれたのは、現在の長野市の川中島ですが、塩の道・千国街道(南北に横断する街道)と鬼無里街道(東西を結ぶ街道)の交差する塩島地区は、信玄も謙信も虎視眈々と狙う重要な土地だったのです。
塩島城を守る塩島氏は最後まで上杉に付いたため、弘治元(1555)年、信玄配下の山県昌景に率いられた武田軍の手によって落城しています。
そんな塩島城を控えるのが専念寺石仏群。小さなお堂の前には善光寺三尊、大黒天、庚申塔、馬頭観音などを含め47基もの石仏が並んでいます。お堂の背後には白馬の山並み。
地元の人しか知らない絶景ポイントです。