取材班が白馬村・小谷村・大町市・池田町・松川村を縦横無尽に調べた結果、取材班が選んだ【白馬・大町歩かず眺める絶景BEST33】を選定。第7位は長野オリンピックの感動をよんだあの競技場(Hakuba Ski Jumping Stadium)です。
長野五輪、あの感動のシーンが蘇る!
日本で唯一ノーマルヒル、ラージヒル用のジャンプ台が2つ並んでいるジャンプ競技場が白馬ジャンプ競技場。
1998年に開催された長野オリンピックのジャンプとノルディック複合ジャンプの競技会場として利用され、日本ジャンプ陣が金2個(ラージヒル個人・船木和喜、ラージヒル団体・日本代表)、銀1個(ノーマルヒル個人・船木)、銅1個(ラージヒル個人・原田雅彦)を獲得しました。原田雅彦の「ふなきー」という名セリフが生まれたのもこの会場です。
長野オリンピックの前年に原田雅彦選手を白馬で取材したときに、「ジャンプ中にも結構しっかりと観客の顔が見えるんです」なんてことをおっしゃってました。
この話、いまだに半信半疑ですが、白馬ジャンプ競技場へは選手同様にリフト(ノーマルヒルとラージヒルの間に設置)を使い、さらにちょっぴりスリルある階段を登ると、ラージヒルのスタート地点(地上140m)に立つことができます。
ジャンプ中にしっかりと観客の顔が見えるは本当!?
その高度感から足がすくむほどですが(助走路は最大斜度36度、踏切の高さ地上86m)、原田選手ともなれば案外冷静で、ジャンプ中にもしっかりと観客席を見ることができるのでしょう。
原田選手、夏場には白馬の某プチホテルを基地として、朝食前に八方尾根を歩いて登って身体を鍛えたんです。
修学旅行の学生がリフトから「原田さーん、何で歩いて登るの?」と声をかけられると、「お金ないからー」って答えたんだとか。
原田選手の人柄がわかるイイ話です。
ちなみに白馬ジャンプ競技場・ジャンプ台のレコードはラージヒルが140m(岡部孝信/2011年全日本スキー選手権)となっています。さすがは岡部選手!
白馬ジャンプ競技場のスタートタワー内には長野オリンピックの展示室もあるので金メダルなどを眺めていきましょう。
ちなみにグリーンシーズンもサマージャンプなどの際には競技場内の見学は不可で、観客席からの競技観賞となる場合があるのでご注意を。