大草城址公園

大草城址公園

長野県上伊那郡中川村、中川村役場の南700mほどのところにあるのが、大草城址公園。現在の大鹿村にあった大河原城の城主・香坂高宗(こうさかたかむね)が南北朝時代(14世紀)に築いた城。現在では残雪の中央アルプス南部の山々を借景に咲く桜の名所として知られています。

残雪の中央アルプスを借景に咲く桜は、被写体に絶好

大草城址公園

香坂高宗は後醍醐天皇の第8皇子・宗良親王(むねよししんのう)を大河原城に迎えて南朝方の拠点だったため(信濃守護小笠原長基は北朝方)、天竜川を隔てた北朝方の船山城主・片桐氏と対立し、信濃も南北朝の動乱に巻き込まれていました。

戦国時代の天正9年(1581年)、織田軍(大将・織田信忠)の甲州征伐(武田勝頼を討伐)の際の伊那侵攻(仁科信盛の守備する高遠城などを攻略)後に廃城となり、孫の香坂宗久の代に帰農しています。

後にはのどかな田園風景が広がっていましたが、平成5年に大草城址公園として整備され、雄大な中央アルプスのビュースポットとしても人気を集めています。
公園内には城址の丘、桜の広場、四季の広場、芝生の広場、わんぱく広場などが整備され、宗良親王歌碑「我を世にありやと問わば信濃なるいなと答えよ嶺の松風」が立っています。
宗良親王歌碑裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来が記され、南朝方の拠点だったことを今に伝えています。

植栽される桜は、ソメイヨシノ、エドヒガンなど10種、200本。
種類が多く、花期が長いのが特徴で、例年3月下旬〜4月中旬に見頃を迎えます。
開花期間中には夜間ライトアップ、『咲く楽市』も実施されています。

中川村には西丸尾の枝垂れ桜、望岳荘の桜(南向小学校時代に植栽された桜)など、桜の名所が数多くあります。

大草城址公園
大草城址公園
名称 大草城址公園/おおくさじょうしこうえん
所在地 長野県上伊那郡中川村大草5024
関連HP 中川村公式ホームページ
電車・バスで JR伊那大島駅・飯島駅からタクシーで15分
ドライブで 中央自動車道松川ICから約9km、駒ヶ根ICから約17km
駐車場 116台/無料
問い合わせ なかがわ総合観光案内所 TEL:0265-96-0658
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
坂戸橋

坂戸橋

長野県上伊那郡中川村、養命酒発祥の地近く、天竜川に架かる橋が、坂戸橋(さかとばし)。全長77.9m、高さ20m、昭和7年に架橋された鉄筋コンクリートアーチ橋で、国の重要文化財に指定されています。橋を含めて全長600mという短い長野県道217

大草城址公園

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