須賀川そば『第17回法印さんとそばの花まつり』|山ノ内町|2023

2023年9月9日(土)〜9月10日(日)、長野県山ノ内町で『第17回法印さんとそばの花まつり』を開催。北志賀高原・須賀川(すがかわ)八丁原に白いそばの花1000万本が咲くなか、オヤマボクチ(山菜のヤマゴボウの一種)の葉の繊維をつなぎに使った名物「須賀川そば」が味わえるグルメなイベント。


 

そば畑を眺め、「須賀川そば」や「はやそば」を味わう

法印という名の名僧が、村人たちにそばを振舞われ、お礼に村人たちの病気を治したとされる民話『法印さんの林』にちなむイベント。
法印さんにまつわる祠(法印さんの木像が安置されています)にお供えをすると病気が治るご利益があるとも伝えられています。

須賀川のそばの歴史は古く、室町時代から江戸時代初期にかけては信州屈指の生産を誇っていました。
かつては蕎麦の産地として名を馳せた須賀川。須賀川地区のの地元有志らが「須賀川そばの里づくり委員会」を結成し、平成16年から八丁原で始めたイベントが『法印さんとそばの花まつり』。民話の語り部による「須賀川民話紙芝居」、地域伝統芸能「盆じゃもの踊り」も披露されます。

イベントでは、十割そば(生粉打ち)の「須賀川そば」はもちろんのこと、大根の千切りにしたものとそば粉をかき混ぜ、ダシ汁に入れて味わう「はやそば」、そば粉でつくった「おやき」の「ちゃのこ」などを提供。例年、幌馬車トラクターによるそば畑の遊覧も。
「はやそば」は、長野県栄村秋山郷と山ノ内町須賀川に伝わる、ゆでた千切り大根に水溶きそば粉をからめた全国的にも珍しい郷土食。
短時間でできるから「はやそば」、つまりは早そば。

オヤマボクチをつなぎに使った須賀川そば
オヤマボクチをつなぎに使った須賀川そば

 
これが「はやそば」
これが「はやそば」

 

信州StyleMEMO/オヤマボクチ(雄山火口)

信州では、新潟県境に近い小谷村、中野市、山ノ内町、飯山市などでそばのつなぎや葉を使って笹だんごなどを作ります。葉の裏に生える繊維を、火おこしの時に火口(ぼくち)として使っていたからオヤマボクチの名が付いたのだとか。オヤマボクチ自体に風味がないためつなぎにはもってこいというわけです。
(摘み取ったオヤマボクチの葉を乾燥させた後、太い葉脈を抜き、何度も叩いたり揉んだりして、葉の裏に生えている産毛のような白い繊維のみを採取。この繊維の精度を上げていく作業は大変な時間と手間が必要です)

 

須賀川そば『第17回法印さんとそばの花まつり』|山ノ内町|2023
開催日 2023年9月9日(土)〜9月10日(日)
所在地 長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬中須賀川
場所 八丁原
関連HP 山ノ内町公式ホームページ
電車・バスで 長野電鉄中野駅からバスで30分、小丸山スキー場入口下車、徒歩15分
ドライブで 上信越自動車道信州中野ICから約15km
問い合わせ 須賀川そばの里づくり委員会 TEL:090-3096-3722
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
 

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