サイトアイコン 信州Style

高瀬ダム

高瀬ダム

長野県大町市、北アルプス・槍ヶ岳を源にする高瀬川(信濃川、犀川の最上流部の河川名)に連なる3つの巨大なダムのうち、最奥に位置する発電用ダム(東京電力管理)が高瀬ダム。堤高176.0mは、黒部ダム(富山県/黒部川)に次いで日本第2位の高さで、ロックフィルダムとしては日本一の堤高を誇っています。

ダム湖「高瀬湖」はダム湖百選に選定

ダム湖(高瀬ダム調整湖/通称「高瀬湖」)は、ダム湖百選に選定されていますが、七倉ダム(七倉山荘)から上流部分は、東京電力の管理道路で、マイカー規制が実施されています。
七倉ダム(七倉山荘)から先は、七倉ダム湖畔で待機する特定タクシー(所要15分)を利用するか、徒歩(片道1時間30分)となります。
帰路は、高瀬ダム堰堤上のコイン式公衆電話を利用。

高瀬ダムでタクシーを降り、トンネル(全長400m)を抜けて不動沢の吊り橋を渡り、濁沢の滝 まで往復1時間ほどの散策コースが人気。
このトンネルの入口が槍見台で、天気が良ければ峡谷の最奥に槍の穂先を見ることができます。

ダム湖のさらに奥には、秘湯・湯俣温泉晴嵐荘(標高1530m)があり、北アルプス裏銀座コース、野口五郎岳、槍ヶ岳への登山口になっていますが、9.5km、徒歩2時間30分ほどの道のりです。
晴嵐荘からさらに10分歩けば国の天然記念物の噴湯丘(熱湯が噴出)。
晴嵐荘は山小屋ですが個室も用意されています(利用にあたってはなるべく予約を)。

ダムカードは、七倉山荘、葛温泉の各宿で配布(葛温泉の各施設を利用した人、タクシーを利用して高瀬渓谷を訪問した人などの条件があります)。

高瀬ダム周辺の紅葉は、例年10月上旬に始まり、10月中旬頃に最盛期を迎えます。

大正時代に始まった高瀬渓谷の電源開発

高瀬渓谷の電源開発は大正10年、東信電気(東京電力の前身)により始められ、笹平まで電気軌道を敷設、さらに現在の高瀬ダムのダム湖畔にある高瀬川第五発電所(湯俣温泉晴嵐荘方面に歩いた東沢の先にあります)まで馬車軌道を敷いていました。
大正11年に最下流に第一発電所を、その後大正14年までに第二〜第五の発電所が建設されています。
軌道は、戦後、営林署などとも共用されていましたが、昭和44年の水害で流出し、廃線になり、昭和46年から本格的なダム建設が始まり、昭和54年に高瀬ダムと七倉ダムが完成しました。

高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムは水路で結ばれ、揚水発電(深夜電力で下流のダムから水を汲み上げ、電力需要の多い昼間に発電を行なうシステム)にも利用されています。

高瀬ダム
名称 高瀬ダム/たかせだむ
所在地 長野県大町市平
電車・バスで JR信濃大町駅からタクシーで25分で七倉ダム、七倉ダムから特定タクシーで15分
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約37kmで七倉ダム、七倉ダムから特定タクシーで15分
駐車場 七倉ダム下広場駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大町ダム(龍神湖)

長野県大町市の高瀬川(高瀬渓谷)に続く3つのダムのなかで、最も下流に位置する重力式コンクリートダムが大町ダム。洪水調節、不特定利水、上水道、水力発電を目的とする多目的ダムで、ダム湖は龍神湖と呼ばれています。龍神湖の名は、安曇野(あずみの)に

七倉ダム

長野県大町市、北アルプス後立山連峰、高瀬渓谷の入口にある巨大で美しいロックフィルダムが七倉ダム。北アルプス(飛騨山脈)の槍ヶ岳などを源に、信濃川の源流ともなる高瀬川(高瀬渓谷)に上流可から高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムと連続する3つのダムの真

大町エネルギー博物館

長野県大町市の立山黒部アルペンルートの入口、大町ダム近くに建つミュージアムが、大町エネルギー博物館。北アルプスの槍ヶ岳、樅沢(もみさわ)岳を源にする高瀬川には高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムの3つのダムが築かれ、さらに大町市は黒部ダムの建設基地

モバイルバージョンを終了