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鷹狩山

鷹狩山

岳都と呼ばれる長野県大町市、大町市街の東に聳える安曇野屈指の北アルプス眺望のピークが鷹狩山(たかがりやま)。標高1167mの山頂まで車道も通じており、市街地から20分ほど(標高差450m)で後立山連峰一望の大パノラマを得ることができます。北は白馬岳から南は常念岳、蝶ヶ岳というワイドなパノラマが自慢。

北アルプス眺望のパノラマ展望台

北アルプス・表銀座の山々(燕岳、大天井岳)も眺望でき、条件が良ければ合戦尾根の上に槍の穂先もわずかに顔をのぞかせます。
眼下の高瀬川や大町市街の眺めも圧巻。
手軽に到達できるビューポイントなので、「恋人の聖地」にも認定されています。

山頂一帯は鷹狩山展望公園として整備され、ブロンズ製の馬が奉納される金刀比羅宮、展望台、展望広場、ニッコウキスゲ、マツムシソウが咲く「花のさんぽ道」、モミ、コナラ、シナノキなどの茂る「森のさんぽ道」が整備されています。
鷹狩山の山頂には食事のできる「エコーハウスたかがり」もありますが、営業に関しては事前に確認を。

駐車場は、金刀比羅宮の参道入口の第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場がありますが、展望台などに近い第3駐車場利用が便利(第3駐車場は展望台、金刀比羅宮に隣接)。

冬季(例年12月中旬~3月くらいまで)は積雪のため車両通行止めとなります。

大町山岳博物館から林道を歩く「鷹狩山・霊松寺トレッキングコース」は、登り1時間30分。
ドライブの場合は東の八坂方面からのアプローチもありますが、西の大町市街からの方が道が広く快適。

北から霊松寺山(1128.6m)、鷹狩山(1167m)、南鷹狩山(1147.4m)と続く山塊は、大峰山地と総称されていますが地元では北アルプスの「西山」に対して「東山」と呼ばれています。
鷹狩山という山名は、鷹の幼鳥を捕獲して飼育し、松本藩に献上していた御鷹山だったことに由来。
松本藩では代々の藩主に鷹匠(たかじょう)が仕え、鷹狩山には山中に4ヶ所の鳥屋があったとか。
八坂地区の住民は藩に鷹を献上する役(鳥屋番)に任ぜられ、幼鳥を捕獲したら鷹狩り用に松本城下の鷹匠へ持参していたのです。
安曇野ではオオタカはアカマツを営巣木とし、山と平地の境界に住むため、条件にマッチする鷹狩山が捕獲場所になったと推測できます。
オオタカは、長野県では「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されている希少種なので、残念ながら目にすることはできません。

金刀比羅宮と山姥の伝説

鷹狩山の山頂には船乗りの守り神である金刀比羅宮が鎮座していますが、旧八坂村・切久保集落の里人が近世に讃岐国(香川県)・象頭山(ぞうずさん)から金毘羅大権現を勧請したもの。
山姥に恋した讃岐の金毘羅大権現がはるばるやって来て暮らした場所(すでに山姥は他の山に移っていたので、一人暮らしだったとか)との伝承もあり、山頂から東側に少し下った場所には、山姥が使ったという姥池跡(枯池で凹地のみ)もあります。
また、鷹狩山はかつてひとつの峰でしたが、女嫌いの山姥の姥池で、登山した女性が汗ばんだ腰巻きを洗ったため、怒りを爆発させて、南鷹狩山(1147.4m)と2つのピークに分けてしまったという伝説も残されています。

鷹狩山
名称 鷹狩山/たかがりやま
所在地 長野県大町市八坂
関連HP 大町市公式観光サイト
電車・バスで JR大糸線信濃大町駅からタクシー20分
ドライブで 長野自動車道麻績ICから約25.6km。または、安曇野ICから約36.7km
駐車場 第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場/無料、冬期間は積雪のため通行不可
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

長峰山

長野県安曇野市明科、安曇野の東山と総称される一画、北アルプスの展望台としても知られるのが、長峰山(ながみねやま)。標高933.4mで、山頂まで車道が通じているほか、山頂近くには長峰山天平の森があり、コテージ、食堂、展望風呂、口径400ミリ望

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