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松本のパワースポット第2位は筑摩神社だ!

城下町・松本のパワースポットをランキング形式で紹介します。
取材スタッフが、長年の全国取材の経験を活かし、松本の神社仏閣を必踏調査。その上で、松本らしいパワースポットを選定しました。地元の人気などは考慮に入れていません。
その第2位は筑摩神社(つかまじんじゃ)です。

信濃国府の鎮守社が筑摩神社のルーツ!

松本駅の北、あがたの森近くの松本市筑摩に鎮座するのが筑摩神社。
この筑摩神社を松本屈指のパワースポットに認定するにはワケがあります。

それは、全国63万4000人(15位の大姓)の松本さんのルーツといえるのが、この筑摩神社だから。
松本さんの有力なルーツは、信濃国筑摩郡松本郷を発祥とする松本さん。松本という地名が生まれたのは近世(以前は深志)ともいわれていたが、「初代の松本氏である松本彦太郎が城を築き、その後松本氏は松本の地頭となり、国府八幡宮(後の筑摩神社/つかまじんじゃ)の神官も兼ねた」といわれているのです。
松本さんのルーツを探せ!参照)

国府八幡宮(こくぶはちまんぐう)は、国府の近くに創建された八幡宮で、国衙(こくが=役所郡)を鎮護する社です。
少し難しいので簡単に説明すると、古代の地方の行政の中心地が国府(都市全体)、政務機関の役所群が国衙、その中枢が国庁です。国庁は今の県庁にあたり、県庁や警察署、裁判所などの役所群が国衙というわけです。

奈良時代、聖武天皇は全国に国分寺・国分尼寺を建立しますが、その「総国分寺」が東大寺。東大寺の鎮守社が手向山八幡宮。地方でいえば、武蔵国は武蔵国府八幡宮 (東京都府中市)、近江国は日牟礼八幡宮 (滋賀県近江八幡市)といった具合です。

その国府八幡宮、信濃国は現在の筑摩神社なのです。
9世紀の初頭、坂上田村麻呂が八面大王を征伐する際に、京の岩清水八幡宮を勧請したという伝承もありますが(松本藩が享保年間に編纂された地誌『信府統記』などによる)定かでありません。

筑摩神社本殿

いずれにしても祭神は力強い武神と呼ばれる「八幡神」(全国の寺の鎮守神として八幡神が勧請されました)なので、源氏の尊崇(清和源氏は八幡神を氏神としました)もあり、松本城を築いた小笠原氏もこの神社を尊崇しました。

現存する本殿は、永享11年(1439年)、小笠原政康の再建で、国の重要文化財。室町時代の様式を色濃く残す建物は、現存する松本最古の建築物です。拝殿も慶長15年(1610年)に松本藩主・石川光長によって造営されたもので長野県宝になっています。銅鐘(松本市指定重要文化財)は筑摩神社別当寺の安養寺の梵鐘ですが、残念ながら安養寺は廃寺になっています。明治維新の廃仏毀釈は、松本平は全国屈指の厳しいもので、80を超す寺が焼かれてしまい、多くの文化財を失っています。

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