長野県安曇野市を流れる犀川(さいがわ)の河畔、犀川橋近くにある遊水池が御宝田遊水池(ごほうでんゆうすいち)。犀川橋の南詰から堤防道路を走ると自然体験交流センター「せせらぎ」、マレットゴルフ場がありますが、河川側に静かな池があり、これが御宝田遊水池。冬季には白鳥(コハクチョウ)が群れるので被写体として人気があります。
冬季には1000羽を超えるコハクチョウが集結
洪水による氾濫、越水を防ぐため、増水時に一時的に河川の水を拡散させ氾濫原とするのが遊水池です。
御宝田遊水池があるのは犀川に高瀬川、穂高川、万水川(よろずいがわ)が合流する地点で、まさに洪水の危険地帯。
対岸が「槍で別れた梓と高瀬、巡り合うのが押野崎」と『安曇節』に唄われる押野崎(おしのざき)です。
御宝田遊水池のある犀川の河畔は、有明山(有明富士)やピラミッド型に聳える常念岳などの北アルプスを借景にするビューポイント。
白鳥は例年10月下旬頃飛来し、3月下旬頃北帰行するので飛来数が一番多くなるのは例年1月中旬〜2月上旬頃。
しかし日中は安曇野市内の他の場所(穂高狐島地区など)に出かけていることもあるのでご注意を。
御宝田白鳥の会が組織されて白鳥の保護に努めています。
コハクチョウの飛来シーズンを除くとカヌーや野鳥観察を静かに楽しめる場所にもなっていますが、マレットゴルフ場のかけ声などが響くのが難点。
コハクチョウはシベリアから飛来すると、まず北海道・浜頓別町のクッチャロ湖などで羽を休め、北海道を南下し、本州各地にやってきます。
ちなみに御法田という地名は、御本殿に由来し、神社の本殿があったことを物語っています。
江戸時代の初期までは犀川が現在より西方を流れていたので、現在の大王わさび園付近一帯までが広く御法田と呼ばれていました。
御宝田遊水池 | |
名称 | 御宝田遊水池/ごほうでんゆうすいち |
所在地 | 長野県安曇野市明科中川手 |
関連HP | 安曇野市公式ホームページ |
電車・バスで | JR明科駅から徒歩20分 |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約6km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 安曇野市観光交流促進課 TEL:0263-71-2000 |
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