鹿の食害などにより、往年の勢い、美しさがなくなり、「がっかりした」という声も多かった霧ヶ峰。2023年5月4日、車山の南に位置するカボッチョから出火した火が燃え広がり、ニッコウキスゲ群生地の7〜8割が焼けてしまいましたが、逆に「焼畑農法」的な効果から、昨年、そして今年と見事な開花が期待できるのです。
今年は近年にないニッコウキスゲの当たり年! 期待できます
霧ヶ峰の草原地帯をほぼ焼き尽くした大火でしたが(166haを焼失)、3週間ほどでニッコウキスゲは新芽が生まれ、すくすくと成長。
火災直後の昨年も、往年の見事さを彷彿されるような黄色の絨毯(じゅうたん)でしたが、今年もそれに劣らぬ撮影にも絶好のシーンが期待できるようです。
枯れ草が燃えて日当たりが良くなったことなどから開花が促進された、栄養も豊富となった、鹿の食害防止の柵の効果が出始めているなど、様々な影響が考えられますが、霧ヶ峰のペンション経営者も「今年は本当にすごい、期待できます」と興奮気味です。
車山高原のペンション、ホテルなども梅雨時は空室があるとのことで、ニッコウキスゲの満開に照準をあわせて旅をプランニングするのもいいかもしれません。
注意したいのは、今年はニッコウキスゲの開花が昨年よりも早いこと。
6月25日の時点で、八島ヶ原湿原などでは開花が始まっており、7月上旬には見頃を迎えるとのことです。
注/使用する画像はイメージです
今年はニッコウキスゲの当たり年! 7月上旬、霧ヶ峰が黄色く染まります|2024 | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |