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中ッ原遺跡(中ッ原縄文公園)

中ッ原遺跡(中ッ原縄文公園)

長野県茅野市湖東花蒔、蓼科高原の入口、ビーナスラインから少し南に入ったところにある縄文時代の遺跡が、中ッ原遺跡。平成12年8月23日に出土、平成26年に国宝に指定された土偶「仮面の女神」で知られる遺跡で、中ッ原縄文公園として整備され、駐車場・トイレも完備。

国宝土偶「仮面の女神」は出土した状態を露出展示

ビーナスライン花蒔入口交差点から南へ300mほど入った尾根状の台地、東西320m、南北100mにわたって広がるのが、中ッ原遺跡。
霧ケ峰、蓼科山、八ヶ岳、そして諏訪盆地を隔てた南西側に守屋山を眺望する地で、200軒以上の竪穴住居跡、3300余りの柱穴・墓穴・黒曜石の貯蔵跡などが発掘され、平成26年8月21日に国宝に指定された土偶「仮面の女神」が出土しています。

高さ34cm、重さは2.7kgという大型の土偶で、4000年前の縄文時代後期前半に作られもの。
遺跡の中央、墓穴と考えられる穴が密集する場所で、穴の中に横たわるように埋められた状態で出土しました。
顔に逆三角形の仮面がつけた姿を思わせる形であることから、「仮面の女神」と称され、仮面土偶と呼ばれる土偶の仲間です。
中ッ原遺跡の「仮面の女神」と似た土偶は、新町遺跡(長野県辰野町)や後田遺跡(山梨県韮崎市)でも出土していますが、大きさは20cmほどなので、その1.5倍もの大きさということになります。

「仮面の女神」が出土した様子は、出土した場所で、そのまま保存展示されています(置かれている土偶はレプリカです)。
露出展示という方法ですが、冬季は凍結防止のため閉鎖となるのでご注意を。

茅野市尖石縄文考古館では、常設展示室B「国宝」のコーナーで、国宝の「仮面の女神」、「縄文のビーナス」(棚畑遺跡で昭和61年9月8日出土)を並べて展示し(実物を展示)、見比べることもできます。

八ヶ岳山麓、蓼科高原一帯には中ッ原遺跡のほか、「縄文のビーナス」出土の棚畑遺跡、日本で最初に「縄文のムラ」の存在が確認され、「縄文集落研究の原点」と称される尖石遺跡・与助尾根遺跡(与助尾根遺跡があり、一帯が国の特別史跡・尖石石器時代遺跡)があり、豊かな森を背景に、縄文文化が花開いていたことがよくわかります。

中ッ原遺跡(中ッ原縄文公園)
名称 中ッ原遺跡(中ッ原縄文公園)/なかっぱらいせき(なかっぱらじょうもんこうえん)
所在地 長野園茅野市湖東6407-1他
関連HP 茅野市公式ホームページ
電車・バスで JR茅野駅からアルピコ交通バスで20分、花蒔入口下車、徒歩5分
ドライブで 中央自動車道諏訪ICから約11km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 茅野市文化財課 TEL:0266-76-2386/FAX:0266-76-2700
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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