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秋山郷保存民家

秋山郷保存民家

長野県下水内郡栄村、小赤沢集落にある築220年以上という、秋山郷(あきやまごう)の典型的な民家、福原家の総本家を公開するのが、秋山郷保存民家。合掌造りの流れをくむ、中門造り(ちゅうもんづくり)という雪国の独特の造りで、屋根は茅葺き。内部に入ると雪を支える大きな柱に驚かされます。

秋山郷らしい中門造りの古民家を保存公開

囲炉裏が切られ土間もある古民家の内部では『秋山記行』、『北越雪譜』の著者で江戸時代の文人・鈴木牧之(すずきぼくし)が訪れた当時の地図、享保年間(1716年〜1736年)に秋山郷を襲った飢饉の歴史などを紹介。

越後国、魚沼郡塩沢村(現・新潟県南魚沼市)に明和7年(1770年)生誕の鈴木牧之は、文政11年(1828年)、 59歳の時、初めて秋山郷を訪ね、詳細に見分し、3年後の天保2年(1831年)に書き上げますが、出版を依頼した十返舎一九が没したことで『秋山記行』は幻の出版物になっています(現在『秋山記行』と称される原本は、自筆草稿本で、それを元に復刻本が出版されています)。

「熊の皮を着て、やはり熊の皮のたばこ入れを前に置き、鉄張りの大きなキセルで煙を吹き出す有様は、あっぱれな風格」と記した秋山郷のマタギは、当時の秋田マタギで、草津温泉との山中で猟をしていました。

秋山郷保存民家は、管理者が常駐していないため、見学者自身で照明を点灯し、見学するシステムです(見学後の電気の消し忘れに注意)。

秋山郷保存民家から50mほどのところには、民俗資料館と観光案内所を兼ねた、秋山郷総合センター「とねんぼ」があり、1階の民俗資料室では、焼畑農業の資料や、マタギの暮らしぶりを紹介を展示紹介しています。

秋山郷保存民家
名称 秋山郷保存民家/あきやまごうほぞんみんか
所在地 長野県下水内郡栄村小赤沢
関連HP 栄村秋山郷観光協会公式ホームページ
ドライブで 関越自動車道塩沢石打ICから約45km
駐車場 2台/無料、満車の場合は秋山郷総合センターとねんぼ駐車場を利用
問い合わせ 栄村教育委員会 TEL:0269-87-3118
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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