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出没数は前週の4倍! 大町・白馬に「ツキノワグマ出没注意報」発令

長野県は、2025年6月19日(木)、北アルプス地域に「ツキノワグマ出没注意報」を発令。対象となるのは、北アルプス北部山麓の大町市・池田町・松川村・白馬村・小谷村(おたりむら)。ツキノワグマの里地での目撃件数が増加したことを受け、7月31日(木)までの期間限定で発表したもの。

夏場は山の中にクマの食べ物が少なくなる時期

長野県内ではすでに北信地域(中野市・飯山市・山ノ内町・木島平村・野沢温泉村・栄村)、長野地域(長野市・須坂市・千曲市・坂城町・小布施町・高山村・信濃町・飯綱町・小川村)、木曽地域(上松町・南木曽町・木曽町・木祖村・王滝村・大桑村)に6月30日(月)まで「出没注意報」が出されています。

北アルプス地域(大町市・池田町・松川村・白馬村・小谷村)では、6月8日(日)〜6月14日(土)の1週間で、里地でのクマの目撃情報が大町市で15件、松川村で1件あり、前週に比べて4倍の増加ということで、発表に踏み切ったもの。

クマ出没注意報の発出基準は、里地での目撃件数が増加傾向にあり、その件数が5件/週以上かつ前週の1.5倍以上で、専門家などの意見を踏まえて発表するとしています。

大町市の目撃情報には、常盤地区国営アルプスあづみの公園入口などもあって、アルプス山中から山麓へと降りてきていることがよくわかります。

長野県のツキノワグマ目撃及び人身被害の状況でいえば、2025年は、昨年、一昨年に比べれば少ない数で推移していますが、人身被害はすでに5件あり、昨年の12件に迫る勢いです。

初夏はクマが食べ物を求めて集落付近に近づいてくる時期なので、注意をと呼びかけています。

「夏場は山の中にクマの食べ物が少なくなる。山に入る際は複数人、音が出るものを身につけて欲しい」(阿部守一 長野県知事)とのこと。

出没数は前週の4倍! 大町・白馬に「ツキノワグマ出没注意報」発令
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