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高井鴻山記念館

高井鴻山記念館

長野県上高井郡小布施町(おぶせまち)のミュージアムが、高井鴻山記念館(たかいこうざんきねんかん)。江戸時代後期に活躍した絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)を小布施に招き、パトロンとして経済的援助を与えた儒学者・高井鴻山の京都風の住居跡で、北斎の使ったアトリエなどがあります。

鴻山の書斎「翛然楼」、北斎のアトリエ「碧漪軒」を復原

北斎のアトリエ「碧漪軒」

高井鴻山は、小布施生まれの豪商で、幕末から明治にかけて地域の文化活動を行なった、信濃の陽明学者。
京にも遊学し、書画を修めて北斎とも親交を結んだもの。
北斎が初めて小布施を訪れたのは天保13年(1842年)の秋で、83歳のとき。
江戸からはるばる北信濃まで旅したのは、天保の改革の最中、息の詰まる江戸の空気を逃れてのことだと推測されています。

北斎を招いた高井家は当時、大名を凌ぐといわれた豪商で、高井鴻山と北斎は江戸で出会い、北斎を招いたのです。

高井鴻山記念館の建物の「翛然楼」(ゆうぜんろう)は鴻山の書斎兼サロン。
北斎のアトリエ「碧漪軒」(へきいけん/碧漪=青いさざ波の意)も現存し、北信濃に江戸の文化が花開いた往時にタイムスリップできます。


美術品や資料は、文庫蔵、穀蔵、屋台庫で展示されていますが、四曲屏風「象と唐人図」は、北斎の下絵をもとに鴻山が描き上げた傑作で、北斎の小布施滞在があったことで生まれた作品。
晩年の高井鴻山は、妖怪画を多く描くようになり、そうした妖怪画も展示されています。

高井鴻山記念館
名称 高井鴻山記念館/たかいこうざんきねんかん
所在地 長野県上高井郡小布施町小布施805-1
関連HP 小布施町公式ホームページ
電車・バスで 長野電鉄小布施駅から徒歩10分
ドライブで 上信越自動車道小布施スマートICから約2km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 高井鴻山記念館 TEL:026-247-4049/FAX:026-247-4049
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

岩松院

長野県小布施町(おぶせまち)にある文明4年(1472年)開基の曹洞宗の古刹が岩松院(がんしょういん)。本堂の天井に描かれた『八方睨大鳳凰図』(はっぽうにらみほうおうず)は、北斎晩年に描いた実に21畳という大きさの大作。北斎が小布施に残した作

北斎館

長野県上高井郡小布施町、絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)が晩年に滞在した地、小布施(おぶせ)で描いた、肉筆画、画稿など40点余りを常設展示する美術館が、北斎館。『怒涛図』(どとうず)と通称される上町屋台に描かれた天井絵は、必見の価値があり

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