【信州の滝】避暑地軽井沢のクールゾーン 白糸の滝(軽井沢町)

長野県内の測候所のある場所(つまりは人の住む場所)で、夏場の気温がもっとも低いのが「避暑地」の代名詞でもある軽井沢です。そのなかで、夏休みに入口の駐車場を先頭に大渋滞を起こすほど人気のスポットが白糸の滝。実は、この美しい滝が見出され、白糸の滝という優雅な名前がつけられたのは昭和になってからです。

白糸ハイランドウェイで旧軽からわずか20分で到達!

旧軽井沢のメインストリート(旧軽銀座)が人でごった返し、暑い日差しが照り返すような盛夏でも、旧軽井沢から車で20分ほど走った場所の白糸の滝に逃げれば、そこはもう別世界です。

旧軽井沢最奥の三笠地区(旧三笠ホテルがあります)から白糸ハイランドウェイと呼ばれる有料道路に入れば、あとは一直線。
なぜこの道が有料道路なのかといえば、かつてこの道に並走して軽井沢と草津を結ぶ鉄道(草軽電気鉄道)があったから。
昭和35年に軽便鉄道が廃止となりましたが、昭和37年に白糸ハイランドウェイを開通させたのです。

というわけで、現在もこの有料道路を形成するのは、草軽交通の子会社ですし、軽井沢駅と草津温泉を結ぶ路線バスもこの白糸ハイランドウェイを通って草軽交通が運行しています。

軽井沢・白糸の滝

おすすめプランはバス利用のハイキング!

実は、「避暑地の夏」を楽しむ別荘族は、マイカーで白糸の滝を訪れることはあまりありません。
草軽交通のバスを利用し、白糸ハイランドウェイに並走する信濃路自然歩道を歩いて、疲れたところでバスに乗るというプランを利用しているのです。

白糸の滝~竜返しの滝~小瀬までのコース(約4.5km)なら湯川沿いにほぼ下り道で2時間。小さなお子さん連れでも安心して歩くことができるコースです。

白糸の滝は、浅間山の寄生火山、2万年前の噴火(小浅間山の誕生)で5mほど堆積した白糸軽石層を通った地下水が、湯川の谷の露頭部で一気に湧出するもの。
少し地質学的な話になりますが、白糸軽石の下に湖成粘土層があるため、地下水は軽石層を流れているのです。

夏のトップシーズンには駐車場が大渋滞を生み出す白糸の滝ですが、有名になったのは意外にも最近。文献の初出も昭和9年の『大軽井沢の誇り草津温泉の譽れ』(稲垣虎次郎著=軽井沢郵便局第3代局長)。
「長日向駅(注/当時草津と軽井沢を結んだ草軽電気鉄道の駅)より約3キロ、湯川の支流の源泉に遡る。約6、70mに亘り高3mの岸壁は湾曲して半円形をなし、頂上は平準にして土砂を蔽い、その間より湧出する水は延長せる全岩壁上より平等の水量を放射して無数の細瀑となり、珍奇秀逸の美観を顕し、尋常の瀑布とは趣を異にし、乾麺工場を想起せしむ。四圍の丘上には樹木を密生し、涼味満溢して探勝の佳境である」 。

沓掛駅(現在のしなの鉄道中軽井沢駅)から小瀬まで設置されていた手押し林用軌道が昭和4年頃に湯川沿いに白糸の滝まで開通。それ以降に白糸の滝(戦前は白絲の瀧)という名がつけられたと推測されます。

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↑よく見ると湖成粘土層と白糸軽石層の間から湧出していることがわかります

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